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「呂布が敗けた理由はなんだ」

「私の、策を聞き入れなかったからです」

「それは別の意味にもとれる 呂布は天下無双。策を聞いてさえいれば天下がとれた、と」

「すこしちがいます」

「ほう」

「呂布殿は、私がいなければ天下など目指さなかったでしょう」

「そうか」

「私があの方に野心を植えつけた。そんな人間の言葉など初めから呂布殿には届いていない」

「儂は天下を目指す」

「解っております」

「天下を目指す人間のもとならば、策は聞き入られよう」

「そうかもしれません」

「天下をめざす人間のもとならば、お前は充分仕えられる」

「すこしちがいます」

「何故だ」

「私は、呂布殿のもとでのみ仕えられる」

「呂布はもういない」

「ならば、私の仕えるべきひとはいなくなったということです」




「儂は天をはせる」

「はい」

「儂のもとで、お前は生きろ」

「お断りします」

「儂にはお前が必要だ」

「殺して下さい」

「もう一度言う。儂にはお前が必要だ」

「殺して下さい。貴方が必要なのは 私という存在ではなく、私の出す策のみだ」

「 ───否定はすまい」

「そうですか」



「呂布はそうでなかったというか」

「申し上げたとおり、呂布殿は私の策など微塵にも気にかけたことはございませんでした」

「そうか。ならば何もいうまい」

「ありがとうございます」



「空気が冷たいな。陳宮」

「はい、とても」