触れている部分に当る、冷たい石の感触。
さらりとした、髪から顔へ吹き抜ける風。
黄色に輝く夕日に、まぶしいと目を細める。
遠くから自分を呼ぶ、彼らの声。

それらを、感じるということ。
それが、生きているということ。

それに、やっと気が付いた。僕は生きている。